田中製粉有限会社

田中製粉有限会社は、焼き菓子や和洋菓子などに適した、福岡県産小麦100%を使った小麦粉(薄力粉)を製造する会社です。

TEL.0943-22-4314

〒834-0065 福岡県八女市亀甲405-1

小麦のこと

大分県宇佐市の黒川さんの小麦畑

先月の話になりますが、大分県宇佐市で農薬を使わずパン用の強力粉ミナミノカオリを栽培している黒川さんの畑です。今回、黒川さんのミナミノカオリを1トンほど私どもの工場で製粉させていただき、3月に納品させていただきました。黒川さんのお宅からは、今年5月に収穫される予定の小麦が青々と育っているところがみれました。

私どもの工場は、通常は福岡県産小麦粉のみの製粉を行っておりますが、農薬不使用の小麦や自家栽培の、極小ロットの小麦の製粉も承っております。

黒川さんご夫婦はもともと小麦や大麦の栽培をされていますが、その小麦粉を使ったパンの製造、販売を始められるとのこと。小ロットで製粉するところを探していらっしゃいましたが、縁あって協力させていただくことになりました。美味しいパンができました!とおっしゃっていただけることが粉挽き屋冥利に尽きる瞬間です。

お店の屋号は「黒川さんちのパン」だそうで、3月20日にオープンされました。国の6次産業化・地産地消法に基づく総合化事業計画の認定を宇佐市で初めて受けられたそうです。

5月の麦秋の時期には小麦畑を眺めながらオープンデッキでパンを食べれるそうです!

お近くをお通りの際にはぜひお立ち寄りください()

黒川さんちのパン

大分県宇佐市清水167-2

大分合同新聞でも取り上げられております↓、こちらもご覧ください。
https://www.oita-press.co.jp/picture/viewer…

『肥前の菓子―シュガーロード長崎街道を行く』(村岡安廣さん著)を訪ねて

肥前の菓子―シュガーロード長崎街道を行く』(村岡安廣さん著、佐賀新聞社 出版)という本があります。

この本に「田中さんとこがでてた!」とある方に教えてもらい、この本をネットで探して入手しました。

するとうちの社長も知らないような昔の話も載っており、うちが100年以上も前から納品させていただいている黒棒というお菓子の歴史なども載っていて非常に面白い内容でした。

そこで著者の村岡さん(佐賀県小城市にある株式会社村岡総本舗 代表取締役社長で現在は小城商工会議所会頭もされていらっしゃいます)にお話を伺えないか連絡したところ、ご多忙にもかかわらず快諾してくださりお話を伺ってきました。

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まずはうちのことがどのように書かれているのか、社長の許可をいただきましたので引用します。

(『肥前の菓子』p.133より)

黒棒01

黒棒02

これによると、「小麦粉と同様のしとり感、きめの細かさ」が当時からのうちの小麦粉の特徴だったことがわかり、それは現在うちが作っている小麦粉の特徴とも一致することがわかってとても驚き、先人の技術と知恵が詰まった製粉技術を続けていく使命を改めて感じました。

そして水利権のことが言及されていますが、うちには1960年頃までは水車を動力として製粉機を動かしていました。幅1間、直径3間~4間くらいあったというその水車を動かすため、横に流れている山の井川から水路を工場の中に引き込んでいたそうです。

その水車を動かすためには川の水利権が必要で、当時の水利権の免許証が写真として残っていましたのでここで載せておきます。

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ちなみに田中半助さんは私のひいひい爺さんになります。

村岡社長にこの写真をお見せしたところ、小城市も昔は同じ三潴県だったそうでした。というと一体、三潴県はどの範囲だったのか調べたくなってきますね。

それから、うちの小麦粉の布袋に、「研究積んで菓子に向く、亀甲の〇タ印」という表示があったということはうちの社長ですら知らなかった話でした。。(^^;

現在はうちの紙袋には、地名である亀甲から「かめ」を取り亀の絵柄を印刷しておりますが、過去そのような表示があったとは、この本を読んで初めて知りました。

小城市を含む佐賀平野は昔から小麦の産地で、素麺や饅頭が食べられており、また江戸時代は長崎の出島から輸入された砂糖の通り道で、欧州から製菓技術などが入ってきたことから、丸ぼうろなど様々な南蛮菓子が作られていたとのこと。またきれいな水もあったころから、酒造りも盛んだったそうです。

偶然にも、八女市も小麦の産地で、かつ水もきれいだったことから、小麦粉のいろいろな食文化があり、また美味しい酒どころでもあります。

小城市も八女市もともに歴史も古く、思った以上に共通点があることが発見でした。

シュガーロードの歴史だけでも本当に奥が深そうで、私の家業のルーツにもつながり大変面白かったです。

それから、村岡総本舗さんの羊羹についても。

まず戴いたのは紅煉(べにねり)という羊羹でした。

材料が本当にシンプルで、やさしい甘みがとても印象的でした。

高級な白小豆をふんだんに羊羹に使うのはほんとうに稀だそうで、また糸寒天と角寒天とうのを使っており、そこは美味しい食感を出すために、コストがかかるものの妥協できない点とのことでした。

また2015年にはミラノ万博で、イタリア人に羊羹を食べてもらったとのこと!大変精力的に活動されていらっしゃいました。

村岡総本舗さんの切り羊羹は、製法、原材料などが評価され、「本場の本物」の認定も受けていらっしゃいます。こちらのページをご覧ください。→「本場の本物」

それから、村岡総本舗さんの本店のすぐ横には資料館があり、昔羊羹を作った時の入れ物や原材料などが展示されており、こちらも面白いです!

ほんとうにお話が面白くて夢中になりすぎて写真をほとんど撮り忘れてしまいました。。(^^;

 

村岡社長、お忙しいところ大変面白いお話を聞かせていただきまして大変ありがとうございました!

参考:

株式会社村岡総本舗:小城羊羹を製造・販売されています。明治32年創立

本場の本物

 

小麦の収穫

数日前、近隣の小麦畑で小麦の収穫が行われていました。

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これはシロガネコムギといい、うどんやお菓子などに使われます。

うちはもっぱらお菓子向けの小麦粉を作っているので、この小麦はひょっとしたら黒棒などの焼き菓子に使われるかもしれませんね。

シロガネコムギは背が低いので倒れにくく、生育が早いので梅雨が始まる前に収穫でき、農家さんにとっては育てやすい銘柄だそうです。

 

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数日、いい天気が続いたのでだいぶ乾燥しているとのこと。

「ほれ、こうやってみんね。」

といわれ、麦の穂を取って手でこすると、モミが取れてなかの小麦の粒が手に残ります。触るとだいぶ乾燥しており、これならサイロに格納した後、それほど時間をかけずに乾燥できるそうです。

農家の方によると、

「昔は自分んとこで獲った小麦は近くの製粉所に持っていって粉にしてもらい、うどんやごろし(※1)を作って食べよったとよ。ごろしがまたうまくてね!」

シロガネコムギの収穫が終わると、こんどはチクゴイズミやミナミノカオリなどの他の銘柄の小麦が収穫されます。

それと前後してカエルが鳴き出して梅雨入りし、田植えが始まります。

 

(※1)ごろし:小麦粉と水を混ぜてこね、薄く延ばして茹でて、きな粉や砂糖醤油などをつけて食べるおやつ。筑後地方で広く食べられていた。

小麦の収穫

今週は福岡県筑後地方ではあちこちで小麦の収穫が行われていました!

小麦の穂の色は銘柄によって微妙に違っており、しかも陽の当たり方によっても色が違って見え、素人目にはよく違いが分かりません。

収穫の様子を見に行くためにうきは市へ行ってきましたが、ちょうど収穫されていた方に小麦の違いなどを伺うことができました。

まずこちらはチクゴイズミ。

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中力粉タイプで、主にうどんなどに使われます。弊社でもこちらのチクゴイズミをブレンドして使っております。

 

こちらはミナミノカオリ。

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色が黒いですね。強力粉タイプで、パンなどに使われます。弊社でもこの秋に製粉する予定です。

もしかしたらこの穂の小麦が弊社の工場で挽かれることになるかもしれません。

 

そして、ちょうど収穫が行われていました!!

コンバインで一気に刈り上げます。

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収穫されている方に伺ったところ、今年は生育がよいとのことでしたよ。

 

収穫後は、コンバインから小麦の粒をこのようにトラックに積み込み、乾燥させるためサイロへと運ばれます。

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収穫後の麦畑ではこのような麦ロールを見ることができます。

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麦ロールは筑後地方では年に二回、麦とコメの収穫直後の一日ほどしか見ることができない貴重な風景です(^^)/
北海道の麦ロールはこれの何倍もありますが、九州の麦ロールは大人が持てるくらいの大きさなのですよね。

ちなみに、収穫後の小麦畑は次の写真のように火入れをし、害虫とともに焼き払います。灰は肥料になるのですね。

この後、畑を耕し、水を張り、稲を植えるのです。

いよいよカエルの声があちこちで鳴き出す梅雨を迎えます。

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間もなく小麦の収穫を迎えます!

P5272630edited弊社の周りには小麦畑が広がっていますが、間もなく収穫を迎えます。

写真は弊社でも使っているシロガネコムギという銘柄の小麦です。

例年5月下旬から6月上旬にかけて収穫されますが、今年は朝晩が涼しい日が続いたこともあり例年よりも収穫が遅い、と近所の生産者の方が言われておりました。

八女市で生産される小麦はシロガネコムギですが、地区によって生産される小麦の銘柄は異なります。うきは市では、弊社が使っているチクゴイズミや、パン向けの小麦であるミナミノカオリが栽培されております。

収穫された小麦は、各地区のサイロに貯蔵され、数か月の間乾燥させたのちに秋ごろから各製粉会社に売り渡され、製粉されて小麦粉となります。

それまでは去年の小麦を使っているのですね!

しかし小麦は冷暗所に保存しておけばほとんど劣化することなく、1年でも2年でも保存することができるのです。

麦穂

桜も散り、いまは藤やハナミズキが咲き誇っていますが、近くの小麦畑では小麦の穂もだいぶ大きくなり、1か月もすれば黄金色に輝く”麦秋”を迎えます。(写真は「シロガネコムギ」の穂です。)

例年、梅雨前に刈り取られた小麦は、各地のサイロに集められ、乾燥させたのちに、秋以降に製粉会社で粉砕され、小麦粉になって皆様のお手元に届きます。

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小麦の収穫の季節です!

梅雨入りしたかと思えば、

最近は天気のいい日が続いていますね。

去年は小麦の収穫前に雨がずっと降り続いて、

農家の方も収穫に難儀されてあったようでしたが、

今年は本格的な梅雨入り前に小麦の収穫が始まりました。

うちの近くの田んぼもこのように収穫され、

収穫後の麦わらがまるく丸まって田んぼのそこここに置かれていました。

小麦収穫後の田んぼ

小麦収穫後の田んぼ

 

 

 

 

 

 

 

 

この麦わらの塊は麦わらロールと呼ばれるようです。

北海道とかの麦わらロールはもっと大きいようですが、

この麦わらロールは大人であれば持ち上げることができるくらいの大きさですよ。

麦秋が近づいてきました

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弊社の工場のまわりの田畑は今、茶色く色づきだした小麦畑が広がっています。

このあたりの田んぼでは、この時期には小麦を栽培し、梅雨前に収穫し、そのあとは米の栽培をするのです。

そして間もなく収穫。

麦秋の時期です。

しかし「麦秋」といっても、秋ではないのです!

麦秋とは、麦の穂が実り、収穫期を迎えた初夏の頃の季節のこと。

 

麦秋が終わるといよいよ夏ですね。

ところで収穫した小麦ですが、収穫してすぐに使うわけではありません。

収穫したあとの小麦は水分を多く含んでいるので、各地のJAなどにある大型の保管庫で数か月乾燥させてから使います。

実際に使うのは秋以降となります。

ちなみに、小麦よりも一足先に大麦の方が収穫されますよ。いますでに黄金色になっているのは大麦の方です。