田中製粉有限会社

田中製粉有限会社は、焼き菓子や和洋菓子などに適した、福岡県産小麦100%を使った小麦粉(薄力粉)を製造する会社です。

TEL.0943-22-4314

〒834-0065 福岡県八女市亀甲405-1

シュガーロード探訪

第一回筑後七国和菓子博を西日本新聞さんに取り上げていただきました

今日(10月24日)の西日本新聞筑後版にて、11月3日、4日の和菓子博についての連載がスタートしました!

こちらをご覧ください。 ↓

https://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_chikugo/article/459849/?fbclid=IwAR2wrgvc8CyeIKfEonxIBaxsTuyccosKN5b9nrJ-WZPUQ_JF9UW0RMiXIbc

お菓子好き、甘党、映画好き、写真好き、歴史好き、料理好き、手作り好きな人にきっと楽しんでいただけるような内容になっています。ぜひぜひ和菓子博にお越しください~(^^)

私は「ふなやき」講座を担当します!
場所は九州新幹線の筑後船小屋駅隣の九州芸文館です。

なお、映画「あん」の上映、永瀬正敏さんトークショー、各体験講座は電話(九州芸文館 0942-52-6435)のみでの事前予約制です。時間など詳しくは九州芸文館のホームページ(http://www.kyushu-geibun.jp/main/4094.html)をご覧ください。

 

三奈木砂糖

 

11月3日、4日に九州芸文館で行われる筑後七国和菓子博で、昔から食べられている小麦粉のおやつ、「ふなやき」作り講座をさせていただきますが、そのときに使う朝倉産の黒糖を、朝倉市にある床島屋製菓さんに分けていただきに伺いました。

昔は黒糖の原料となるサトウキビの栽培が筑後平野でも盛んでした。近年は輸入砂糖が増えたため栽培が一時途絶えたそうですが、再び朝倉市で生産再開されたものとのことです。

毎年12月にその年に採れた新物が出るそうで今の時期はもうほとんど残ってないとのことですが、貴重な黒糖を分けていただいた床島屋製菓さんに大変感謝です!

 

筑後七国和菓子博の公式サイトはこちらです ↓

http://www.kyushu-geibun.jp/main/4094.html

 

筑後七国和菓子博ブログはこちらです ↓

http://chikugonanakokuwagasihaku.yoka-yoka.jp/

『肥前の菓子―シュガーロード長崎街道を行く』(村岡安廣さん著)を訪ねて

肥前の菓子―シュガーロード長崎街道を行く』(村岡安廣さん著、佐賀新聞社 出版)という本があります。

この本に「田中さんとこがでてた!」とある方に教えてもらい、この本をネットで探して入手しました。

するとうちの社長も知らないような昔の話も載っており、うちが100年以上も前から納品させていただいている黒棒というお菓子の歴史なども載っていて非常に面白い内容でした。

そこで著者の村岡さん(佐賀県小城市にある株式会社村岡総本舗 代表取締役社長で現在は小城商工会議所会頭もされていらっしゃいます)にお話を伺えないか連絡したところ、ご多忙にもかかわらず快諾してくださりお話を伺ってきました。

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まずはうちのことがどのように書かれているのか、社長の許可をいただきましたので引用します。

(『肥前の菓子』p.133より)

黒棒01

黒棒02

これによると、「小麦粉と同様のしとり感、きめの細かさ」が当時からのうちの小麦粉の特徴だったことがわかり、それは現在うちが作っている小麦粉の特徴とも一致することがわかってとても驚き、先人の技術と知恵が詰まった製粉技術を続けていく使命を改めて感じました。

そして水利権のことが言及されていますが、うちには1960年頃までは水車を動力として製粉機を動かしていました。幅1間、直径3間~4間くらいあったというその水車を動かすため、横に流れている山の井川から水路を工場の中に引き込んでいたそうです。

その水車を動かすためには川の水利権が必要で、当時の水利権の免許証が写真として残っていましたのでここで載せておきます。

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ちなみに田中半助さんは私のひいひい爺さんになります。

村岡社長にこの写真をお見せしたところ、小城市も昔は同じ三潴県だったそうでした。というと一体、三潴県はどの範囲だったのか調べたくなってきますね。

それから、うちの小麦粉の布袋に、「研究積んで菓子に向く、亀甲の〇タ印」という表示があったということはうちの社長ですら知らなかった話でした。。(^^;

現在はうちの紙袋には、地名である亀甲から「かめ」を取り亀の絵柄を印刷しておりますが、過去そのような表示があったとは、この本を読んで初めて知りました。

小城市を含む佐賀平野は昔から小麦の産地で、素麺や饅頭が食べられており、また江戸時代は長崎の出島から輸入された砂糖の通り道で、欧州から製菓技術などが入ってきたことから、丸ぼうろなど様々な南蛮菓子が作られていたとのこと。またきれいな水もあったころから、酒造りも盛んだったそうです。

偶然にも、八女市も小麦の産地で、かつ水もきれいだったことから、小麦粉のいろいろな食文化があり、また美味しい酒どころでもあります。

小城市も八女市もともに歴史も古く、思った以上に共通点があることが発見でした。

シュガーロードの歴史だけでも本当に奥が深そうで、私の家業のルーツにもつながり大変面白かったです。

それから、村岡総本舗さんの羊羹についても。

まず戴いたのは紅煉(べにねり)という羊羹でした。

材料が本当にシンプルで、やさしい甘みがとても印象的でした。

高級な白小豆をふんだんに羊羹に使うのはほんとうに稀だそうで、また糸寒天と角寒天とうのを使っており、そこは美味しい食感を出すために、コストがかかるものの妥協できない点とのことでした。

また2015年にはミラノ万博で、イタリア人に羊羹を食べてもらったとのこと!大変精力的に活動されていらっしゃいました。

村岡総本舗さんの切り羊羹は、製法、原材料などが評価され、「本場の本物」の認定も受けていらっしゃいます。こちらのページをご覧ください。→「本場の本物」

それから、村岡総本舗さんの本店のすぐ横には資料館があり、昔羊羹を作った時の入れ物や原材料などが展示されており、こちらも面白いです!

ほんとうにお話が面白くて夢中になりすぎて写真をほとんど撮り忘れてしまいました。。(^^;

 

村岡社長、お忙しいところ大変面白いお話を聞かせていただきまして大変ありがとうございました!

参考:

株式会社村岡総本舗:小城羊羹を製造・販売されています。明治32年創立

本場の本物